パソコンを終了するとき、ディスプレイの左下、「スタートボタン」をクリッ
クし、スタートメニューの中から、「シャットダウン」を選択します。
「シャットダウン」は、windowsを完全に終了させます。
パソコンをオンにするには、電源ボタンを押して、windowsを起動させます。
それに対し、「休止状態」と「スリープ」は、「シャットダウン」のように、windowsを
終了させるのではなく、今の作業状態のままwindowsを一時停止状態にしてパ
ソコンをオフにします。
いわゆる今流行の省電力状態となるわけです。
したがって電源ボタンを押すと、一時停止状態から復帰し、前回の作業状態に戻ります。
「休止状態」と「スリープ」は、どちらも「一時停止状態にする」というのは同じ
すが、以下のような違いがあります。
「休止状態」
今の作業状態をハードディスク内にデータとして保存する。
休止状態を維持するためには、電気の供給は必要としない。
一時停止状態にする時間、一時停止状態から復帰する時間は、「スリープ」より遅い。
「スリープ」
今の作業状態をメモリ内にデータとして保存する。
スリープ状態を維持するためには、電気の供給を必要とする。
一時停止状態にする時間、一時停止状態から復帰する時間は、「休止状態」より速い。
作業状態を保存するというのは同じですが、保存先が違っています。
ハードディスクに保存というのは、ディスクという円盤を回転させて保存させます。
昔のレコードのようなものです。
メモリに保存というのは、メモリに電気信号として保存します。
USBメモリと同じように保存します。
「ハードディスクに保存とは機械的に保存する」、「メモリに保存とは電気的に保
存する」という違いのため、保存に要する時間はメモリに保存する方が確実に
早くなります。
そのため、「休止状態」と「スリープ」の違いには、「休止状態」より「スリープ」の
方が早く一時停止状態になります。
ただし「スリープ」は維持するために電気の供給が必要ですから、スリープ状態
の時に、「ディスクトップパソコンであれば電源コードを抜く」、「ノートパソコンで
あればバッテリーを抜く」とスリープ状態は維持できなくなり、電源ボタンを押し
ても、以前の作業状態には戻りません。
ですから特にデスクトップパソコンで「スリープ」状態にしている時に、「停電」が
起きると、パソコンの作業中に電源コードを抜いてしまった状態と同じことが起
こることになります。
ノートパソコンの場合は、スリープにしていて停電になったとしてもバッテリーが
あるためにスリープ状態は維持されます。
パソコンを一時停止状態にするのに「休止状態」がよいのか「スリープ」がよい
のかは両者の違いを知っているとわかりやすいです。
 
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